これは何か
multicli-discord-bridge は、Windows PC 上で動く Electron 製のローカルデスクトップアプリです。6 つの固定 slot に Claude Code、Codex CLI、Gemini CLI など複数の AI CLI や PowerShell ターミナルを並べ、Discord を操作面として各 slot に指示を送り、返答や進行状況を追跡できるようにします。
何ができるか
1 Discord チャンネルを 1 slot に対応づけ、通常メッセージをそのまま対象 terminal に流し込めます。スクリーンショット返送、表示テキスト末尾の取得、slot 間テキスト送信、artifact フォルダ監視、Cron による定期投入まで備えており、離れた場所からでも複数の CLI 作業を同時進行で監視・介入できます。
目立つポイント
単なる Discord 経由の PowerShell 実行ではなく、複数 CLI を 1 画面に可視化した orchestration 寄りの設計が特徴です。React 19 + Electron + TypeScript で構成され、6 slot 固定レイアウト、アプリ全体のスクリーンショット返送、ローカル automation endpoint、`mcron` によるジョブ管理など、AI CLI の平行運用に必要な部品が一通り揃っています。
セットアップや使い方の流れ
まず Discord Bot を作成し、`DISCORD_BOT_TOKEN`、`ALLOW_USER_IDS`、`ALLOW_GUILD_ID` を `.env` に設定します。その後 `npm install`、`npm run build`、`npm start` の順でアプリを起動するか、同梱の `launch-multicli-discord-bridge.ps1` を使います。起動すると 6 つの slot と artifact チャンネル運用の前提が整い、各 slot に Discord チャンネルをひも付けて運用を始められます。
どんな人向けか
複数の AI CLI を役割分担させて並行運用したい開発者、自宅 Windows マシン上の作業を外出先から Discord 経由で追いたい個人運用者、または手元の CLI 群を 1 つの監視 UI に統合したいユーザーに向いています。公開 bot というより、自分用または小規模チーム向けの運用が前提です。
注意点
Discord から送られた内容がローカル PC 上の terminal に到達するため、公開サーバーや不特定多数が書き込める環境には向きません。README でも `ALLOW_USER_IDS` と単一 `ALLOW_GUILD_ID` による制限を強く前提としており、Windows 専用・PowerShell 中心の運用である点も受け入れる必要があります。
まとめ
multicli-discord-bridge は、Discord を入口にしつつ、実体は複数の AI CLI セッションを束ねるローカル orchestration ワークベンチです。1 本の terminal を遠隔操作する段階を超えて、複数 slot の進行管理や役割分担まで視野に入れた実務向けツールとして整理されています。